東京展

安政見聞誌

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安政見聞誌


仮名垣魯文編、一勇斎国芳ほか画 安政3(1856)年3月刊。安政2(1855)年10月、江戸を襲った大地震をルポルタージしたものです。被害状況を地区別に詳報し、風説や多数の図版を入れて2,900部を発行。本書の前書きには、「人々は快楽安逸に慣れ、天災など他人事と気に留めない」ことを嘆き、「後世の人のために本書を記す」とあります(写真提供:日本社会事業大学付属図書館)。

安政江戸地震
関東大震災の68年前、安政2年10月2日(1855年11月11日)午後10時ごろ、関東地方南部で発生したM7クラスの地震。世にいう安政の大地震は、本地震を指すことが多い。江戸市中の約30ヶ所で出火、被害は現在の東京駅あたりから東側の地域の被害が大きく、犠牲者は1万人近くに及んだという。当時の江戸の人口が約100万人だったので100人に一人という計算になる。

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