東京展

民族文化映像から学ぶ基層文化

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民族文化映像から学ぶ基層文化

日時 : 2013年3月23日(土)19:30-20:30 / 観覧料:一般 2000円 学生1000円

私たちはこの20 年ほどの間に阪神・淡路大震災、新潟中越沖地震、東日本大震災を経験しました。
関東、東南海でも地震の発生が懸念され、この土地に生きる私たちにとって、震災とは終わらないものです。
現在も震災復興活動が続く中、”終わらない震災”に向けて、私たちはこれから先何を見つめ、何を問うのでしょうか?

そのひとつの答えが、今回上映する
『奥会津の木地師―福島県田島町針生―』にあります。

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上映作品:「奥会津の木地師」
『奥会津の木地師(きじし)』
(1976年/55分/福島県南会津郡田島町針生)
民族文化映像研究所制作
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かつて日本列島には、移動性の生活をする人々が活躍する時代がありました。
本作は昭和初期まで福島県南部の山間地で移動性の活動をしていた「木地師(きじし)」の家族を記録したもの。
山の中で木地屋敷と呼ばれる手づくりの家をつくり、谷から水を引き、生活と制作の拠点を完成させる彼らの生活。
そこには1000年を越す技術の伝統が息づいていました。

家をつくるとき、彼らは図面も工具も必要としません。水を引くとき、電動ポンプも使いません。
椀をつくる「ろくろ」も人の手で動かすものを使います。

人間が自然とともに暮らす中で身につけた、様々な知恵と感覚。それは現代に暮らす私たちなど足元にも及ばないほど、
「生きる力」に満ち溢れたものです。

この映像は、50年にわたり日本各地に残る暮らしぶりを撮り続けてきた民族文化映像研究所(所長 姫田忠義氏)が
今から36年前に撮影されました。わずか36年の間に私たちは何を得て、何を失ったのでしょう?
先人たちの暮らしには、今私たちが学ぶべきことが刻まれています。

画像提供:©民族文化映像研究所

 

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