東京展

ArchiAid : 観光資源のネットワークが描く復興のかたち

archiaid

ArchiAid : 観光資源のネットワークが描く復興のかたち

日時 : 2013年3月30日(土)17:30~19:00

【日時】3/30 17:30-19:00
【トークセッション】 ArchiAid : 観光資源のネットワークが描く復興のかたち
【パネリスト】門脇耕三、大西麻貴(ArchiAid)、西田司(オンデザイン、石巻2.0)
【モデレーター】五十嵐太郎

ArchiAid(東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク)では、発災以降、宮城県石巻市の牡鹿半島の復興支援を続けています。牡鹿半島には、小さな漁村が点在していますが、それらは現在、受け継がれてきた美しい風景を取り戻すべく、復興への歩みを着実に進めています。また、ウニやカキ、アワビなど、豊かな海産物に支えられた漁業も、徐々に復活しつつあります。

ArchiAidでは、石巻で復興支援活動を続けるISHINOMAKI2.0などとも連携し、こうした牡鹿半島の魅力を観光資源として捉え、それらをネットワークさせることによって、牡鹿半島ならではの観光の姿を描く取り組みを始めています。おそらく「観光」は、縮退に拍車がかかる日本の地方においても、重要な概念となるはずです。そのとき、住民と外来者が、事業的な継続性を担保しつつ、緩やかで柔らかいコミュニティを築いていくことができれば、それは地方における新しい「公共」や「サステナビリティ」のあり方を示すものにもなりえるのではないでしょうか。

ArchiAidの試みはまだまだ始まったばかりですが、このトークセッションでは、「復興」「観光」「縮退」などをキーワードに、これからの復興と地域再生のビジョンについて考えたいと思っています。

パネリスト プロフィール

kadowaki01

門脇耕三 / 明治大学 専任講師
1977年 神奈川県生まれ
2000年 東京都立大学工学部卒業
2001年 東京都立大学大学院工学研究科修士課程修了
東京都立大学助手、首都大学東京助教を経て、
2012年より現職。
主な作品に《目白台の住宅》(2010年,メジロスタジオと協働)など。
主な著書に『SD2012』第2特集「構築へ向かうエレメント」(2012年,鹿島出版会)、『LCCM住宅の設計手法』(2012年,建築技術)など。

 

Onishi01

大西麻貴 / 建築家・横浜国立大学大学院Y- GSA設計助手
1983 愛知県生まれ
2006 京都大学工学部建築学科卒業(竹山聖研究室)
2008 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2008- 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰
2011- 横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手

 
モデレーター:五十嵐太郎
1967年、パリ生まれ。建築史・建築批評家。
1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。
現在、東北大学教授。せんだいスクール・オブ・デザイン教員を兼任。あいちトリエンナーレ2013芸術監督。
第1回リスボン建築トリエンナーレの日本セクションのキュレーション、第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示コミッショナーを務める。『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)、『3.11/After』(監修・LIXIL出版)ほか著書多数。

 
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]とは?
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド]は、東日本大震災からの復興にむけて、建築家による数々の支援活動を相互にネットワーク化し、支援を必要としている被災地に適切につないでいく事のできるプラットフォームの確立を目指して活動しています。震災直後から国内外を問わず建築家や建築関係者を中心に298名(2013年3月現在)の賛同を得て、被災地での数多くの実践的なプロジェクトを支援してきました。アーキエイドの3つの活動目標である、「1. 国際的なネットワークによる多面的な復興支援・地域振興プラットフォームの構築」「2. 被災地の建築教育の再建/実践的復興教育サービスの開発」「3. 震災知識の集積と啓蒙」の達成に向けて、現在も長期的な視点から復興支援に関わる運動体として積極的な活動を続けています。
http://archiaid.org/

archiaid01

archiaid03

archiaid02

ページトップへ